豊橋城下町で享保年間から続く羊羹専門の老舗とは?
「御菓子所 絹与(きぬよ)」は、愛知県豊橋市の旧東海道(呉服町)沿いにある、享保19年(1734年)創業の超老舗和菓子店です。江戸時代中頃、八代将軍徳川吉宗の時代から約300年にわたり、伝統の和菓子を作り続けており、豊橋市内で現存する最古の和菓子屋の一つとされています。
創業当時は、三河吉田藩より製糖を命じられ、参勤交代の大名に献上する菓子を製造していたという歴史を持ちます。現在は、特に羊羹(ようかん)と最中(もなか)を主軸とした、シンプルながらも極めて上質な和菓子を提供しています。
究極の「自家製餡」へのこだわり:「絹与」の特徴とウリ
「絹与」の最大の特長は、代々受け継がれてきた「豆の顔を見て、餡から自分で作れ」という教えを守り、手間暇を惜しまず自家製餡にこだわっている点です。
- 300年の伝統と一子相伝の技: 10代にわたり、原材料を厳選し、昔ながらの製法を守り続けています。特に羊羹作りでは、職人が釜につきっきりで火加減を調整し、じっくりと餡を練り上げる、徹底した手仕事が行われています。
- 銘菓「今宵の友」: 北海道産小豆と阿波産の和三盆糖を贅沢に使用した羊羹は、独特の香りと上品なコクのある甘さが特徴で、贈答品としても高い評価を得ています。
- 夏季限定「む羅さき(水羊羹)」: 6月から8月頃に販売される夏季限定の水羊羹は、なめらかな口どけとスッキリとした甘さで、涼を感じる銘菓として人気です。こしあんとつぶあんの2種類があります。
- 凛とした羊羹の美しさ: 練り上がった羊羹を型に流し込み、一週間ほどかけて納まるのを待つという丁寧な工程を経て、角が立った美しい姿に仕上げられます。
- 最中と季節の味: 羊羹のほか、自家製餡を使った最中や、栗羊羹などの季節限定品も販売し、幅広い層に「餡」の美味しさを伝えています。
贈答にも最適な羊羹・最中:「絹与」の商品と金額
「御菓子所 絹与」主な商品・詰め合わせと価格(目安)
| 商品・サービス名 | 価格帯(目安・税込) | 備考 |
| 羊羹「今宵の友」 | 1,728円(一棹)〜 | 和三盆糖を使用した、上品な甘さの看板商品。 |
| 小豆羊羹・宇治羊羹 | 1,296円(一棹)〜 | 伝統の製法で作られた定番の練り羊羹。 |
| 夏季限定 水羊羹「む羅さき」 | 1,296円(一棹)〜 | 6月~8月頃販売。こしあん・つぶあんあり。 |
| 最中(小豆、ゆず、みそ) | 151円(1個)〜 | 自家製餡が詰まった最中。 |
| 羊羹2種セット | 2,829円〜 | 贈答品に最適な化粧箱入り。 |
| 注意事項 | 上記は調査時点での情報に基づく目安の価格です。原材料費や時期により、価格が変更になっている可能性があります。最新の情報は必ず直接店舗にご確認ください。 |
「御菓子所 絹与」の店舗情報:住所とアクセス方法
住所・電話番号
| 項目 | 情報 |
| 所在地 | 愛知県豊橋市呉服町61 |
| 電話番号 | 0532-52-4149 |
アクセス方法
- 豊橋鉄道東田本線 札木駅より徒歩約3分
- 豊橋鉄道東田本線 市役所前(愛知)駅より徒歩約5分
- 駐車場:1台あり
| 注意事項 | 上記の情報は、最新版ではない可能性や変更が生じている可能性があります。ご来店の際は、事前に店舗へご確認いただくことをお勧めします。 |
まとめ:豊橋が誇る300年の歴史を持つ羊羹の銘店
「御菓子所 絹与」は、享保年間から300年近くにわたり、「餡から手作り」という伝統と技術を守り続ける豊橋の宝のような和菓子店です。
一切の妥協を許さない製法から生まれる羊羹は、「今宵の友」をはじめ、どれもが豆の風味と上品な甘さを極めた逸品。特に暑い時期に限定販売される水羊羹「む羅さき」は、遠方からもファンが訪れる名物です。豊橋の歴史と職人技が凝縮された羊羹や最中は、自分へのご褒美や大切な人への贈答品として最適です。


コメント