豊橋「うなぎ丸よ」：べっぴん発祥の老舗で味わう関東風うなぎ丼

豊橋の歴史ある名店「うなぎ丸よ」とは？

「うなぎ丸よ」は、愛知県豊橋市の札木町にあるうなぎ料理店です。江戸時代の文政年間（1830年代）に創業した割烹「織清」をルーツに持ち、120年以上の歴史を持つ豊橋で有数の老舗です。

単に歴史が古いだけでなく、「べっぴん」という言葉の語源（発祥）に関わる店としても知られており、歴史の面影を残す旧東海道吉田宿本陣跡地に店を構える由緒ある名店です。

「丸よ」は、歴史的背景と独自の調理法、提供方法に大きな特徴があります。

「べっぴん」の語源: 江戸時代、店の蒲焼があまりに評判になった際、「他の店とは違う特別なもの」という意味で**「頗別品（すこぶるべっぴん）」**という看板を掲げたことが、現在の「べっぴん（美人）」という言葉に転じたと伝えられています。
関東風の焼き方: 愛知県のうなぎ店としては珍しく、白焼きにした後、蒸してからタレを付けて焼くという関東風の調理法を採用しています。これにより、余分な脂が落ち、ふっくらとやわらかく、さっぱりとしたうなぎが味わえます。
皮を上にする盛り付け: 焼きあがったうなぎの皮を上にして提供する珍しいスタイルを守っています。これは、タレがつきにくいとされる皮にもしっかりとタレを付ける伝統の焼き方を目で楽しんでもらうためだと言われています。
豊富なメニュー: うな丼、うな重だけでなく、ひつまぶしやうなぎ会席など、多様なスタイルでうなぎを楽しめます。

「丸よ」では、うな丼、ひつまぶし、定食、会席料理など、様々なうなぎ料理を提供しています。

※上記は調査時点での情報に基づく目安の価格です。うなぎの仕入れ値や時期により、価格が変更になっている可能性があります。最新の情報は必ず直接店舗にご確認ください。

豊橋の「うなぎ丸よ」は、「べっぴん」の語源に関わるというユニークな歴史を持ち、関東風の焼き方と皮を上にした盛り付けという独自のスタイルを貫く老舗うなぎ店です。

蒸すことで余分な脂を落としたふっくら・さっぱりとしたうなぎは、伝統のタレと相まって絶品の味わいを生み出しています。旧東海道の歴史を感じながら、豊橋で特別なうなぎ体験をするなら、「丸よ」は外せない名店です。